タピるといえば?

「ちょっとタピって行く?」「うん、タピる」
若い人の間では普通に交わされる会話ですが、「タピる」の意味、わかりますか?

答えは「タピオカティーを飲む」ことです。
なんでも省略して日常会話に取り入れるのが日本の伝統ですが、タピオカティーまで既に動詞化して使われていたとは驚きですね。

タピオカって何?

タピオカティーと言えば、ミルクティの中にプチプチのタピオカが入った飲み物。
国内に入ってきたのは1983年。
台湾で国民的な人気のお茶専門店、春水堂(チュンスイタン)のタピオカミルクティーが日本に上陸しました。
以来、人気のロングセラーとなり、今ではコンビニでも楽しめます。
中でも一番人気はファミリーマートのタピオカです。

今ではすっかり定番メニューになったタピオカですが、実は原料は芋です。
キャッサバと言う種類で、原産は南米。
熱帯雨林気候、サバンナ気候で主に栽培されます。
大量生産が可能であり、安定供給ができるため、日本全国での需要にも対応できるというわけです。

キャッサバって怖いって噂知ってる?

キャッサバには、シアン化合物が含まれています。
シアン化合物は有毒成分のため、生食は厳禁です。
輸入の際にはきちんと加工されていることが条件になります。
ちなみにじゃがいもの芽にも、ソラニンという有毒成分が入っています。
イモに含まれる毒は食べる前に必ず取り除くこ必要があります。

どうやってタピオカになる?

加工されたキャッサバは、根茎からデンプンを取り出します。
それを、特殊な容器で回転し、遠心力で丸くして、タピオカパールの形にします。
それを茹でることで、お馴染みのタピオカが誕生します。

キャッサバの根茎部分のデンプンを丸めて茹でて、乾かしたものがタピオカです。
乳白色のタピオカはアフリカでは主食として食べています。

実は栄養豊富って知ってる?

タピオカには、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどが含まれています。
なんと言っても、芋ですから、同様の栄養素が含まれていることになります。
そして、気になる点を1つ。
タピオカは実は高カロリー食材です。
100gの乾燥したタピオカは355kcalです。

でも、心配には及びません。
タピオカを茹でると100g中のカロリーは62kcalになります。
大さじ1で約9kcalですから、大したことはないですね。
安心してタピって下さい。