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イールドカーブコントロール

イールドカーブコントロール(YCC)は、中央銀行が短期金利と特定の長期金利(日本では主に10年国債利回り)の目標水準を示し、その達成のために国債の買い入れ等で市場金利全体(利回り曲線)を誘導する政策。仕組み短期は政策金利で操作し、長期は国債買い入れなどで特定年限の利回りを所定水準に近づける。必要に応じて、指定した利回りで無制限に国債を買うオペ(指し値オペ)を用意し、長期金利の上振れを抑える。主な目的超低金利・マイナス金利でフラット化したイールドカーブを適度にスティープ化し、金融機関収益の過度な悪化を避けつつ、緩和効果を持続させる狙いがある。また、「量」から「金利」へ政策の重心を移し、所望の金利水準を直接的に示すことで、実体経済への金利経路を安定させることが意図される。期待される効果実質金利の低下と緩和的な金融環境の維持を通じ、需要下支えや円安圧力の増幅といったマクロ効果が指摘される。10年国債利回りなど長期金利を低位に保つことで、企業や家計の資金調達コスト(社債・住宅ローン等)の安定・低下に寄与する効果がある。中央銀行の推計では、導入しない場合に比べて10年利回りをおおむね1%程度低下...
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回教とは

なぜイスラム教を回教と呼ぶのか?かつてイスラム教がチャイナに伝わった際に、中央アジアの民族「回紇(ウイグル族)」や、イスラム教徒が住む地域が「回回(フイフイ)」と呼ばれていたことに由来するといわれる。イスラム教は唐代以降、陸路や海路でチャイナに伝わった。特に「回回」という呼び名が、イスラム教徒と関連付けられるようになり、そこから「回教」「回回教」と呼ばれるようになったとされる。チャイナでイスラム教を信仰する人々は、「回族」と呼ばれる。
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短期プライムレートとは

短期プライレートとは、金融機関が信用力の高い優良企業に対して、1年未満の短期貸し出しに適用する最優遇金利のこと。略して「短プラ」とも呼ばれる。これに対して、1年を超える長期貸し出しに適用されるのが「長期プライムレート」。長期プライムレートは短期プライムレートよりも金利が高くなる傾向があるが、景気によって逆転するケースもある。かつては短期プライムレートは公定歩合に連動していたが、金融の自由化に伴い、1989年以降は市中金利に連動するようになり、各金融機関が独自の判断で設定するようになった。現在では、以前の公定歩合に連動する方法から、譲渡性預金(CD)などの短期金融市場の金利を参考に各金融機関が独自に決定する「新短期プライムレート(新短プラ)」が一般的。新短プラは日銀の政策金利に影響されるものの、公定歩合とは直接連動していない。 変動金利の住宅ローンは、この新短期プライムレートに一定のスプレッド(上乗せ金利)を加えて決定されることが多く、住宅ローンの変動金利に強く影響する。
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花魁 読めるけど意味も由来もわからない不思議な言葉

吉原は花街として長い歴史を誇る地域です。遊郭という仕組みが消滅した現代でも、吉原は男たちの欲望を受け止める特別な場所として甘美な響きを放ち続けています。「花魁」は謎に包まれた言葉江戸時代、その吉原の遊女の中でも最高位にランクされていたのが「花魁」です。花魁と書いて「おいらん」。読み方は多くの人が知っているけど、その意味や由来は不明という不思議な言葉です。遊女の最高位を「おいらん」と呼ぶことはわかっていても、何に由来するのか? そもそも「おいらん」という言葉にどんな意味があるのか? 確かなことは何一つわかっていないのが実情です。ただ18世紀中頃、宝暦の頃(1851~1764)に、それまで遊女の最高位であった「太夫(たゆう)」が廃止され、かわりに「散茶(さんちゃ)」と呼ばれた遊女の中から、遊郭の中でも地位の高い「呼び出し」(人気と稼ぎが高く、他の遊女とは別格の扱い)が「おいらん」と呼ばれるように変化した、という辺りは定説となっています。「呼び出し」は禿と新造を従えて茶屋で客を迎える高級遊女。吉原で太夫が廃止された後、その地位にとって代わる高級遊女です。実質的には「太夫」→「呼び出し」→「花...
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求肥って何?

何も知らずに、求肥を食べると言われると、肥料ですか?と言ってしまいそうな名前ですが、美味しい餅菓子です。求肥の字も意外ですが、「ぎゅうひ」と読み、牛皮とも牛肥とも書きます。なぜ、こんな名前になったのでしょう?中国からやってきた牛碑もともと中国には牛碑糖というお菓子がありました。それが平安時代に日本にやってきたのが、求肥の原型だと言われています。祭礼に使用される牛碑糖は、表面が白い牛のようだったので、牛皮とも呼ばれていました。当時の日本の砂糖は黒砂糖を使用していて、白い牛碑糖は珍しいものでした。当時、中国から渡ってきたお菓子で、砂糖とでんぷんを作る飴が牛皮飴と呼ばれ、これが求肥の元だと言う説もあります。なぜ求肥になった?中国からきた牛のような白い甘い食べもの。これが求肥の原型とされていますが、求肥の言葉になったのはどうしてでしょうか?当時は獣食(動物を食べること)を忌み嫌う傾向があったため、牛の字ではなく求の字を当てたとされています。ですから、元は牛のような白いお菓子であり、牛皮、牛肥が妥当な言葉だと言えます。この求肥の命名も様々な説がありますが、江戸時代に上杉家が軍用の食料として作らせ...
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四十肩、五十肩ってどんな肩?

中年以降の肩の痛みがあると、「四十肩だから・・・」なんていう会話が交わされます。「四十肩なら仕方ないよね~」と適当に話を合わせてその場をやり過ごしても、ほんとは良くわかっていない人も多いのでは?医学的にはどうなの?四十肩、五十肩は肩関節周囲炎との病名が付いています。40歳になって肩が痛いから、何ていうことではなく、肩の関節が痛みがあれば、年齢も関係なく肩関節周囲炎ということになります。四十肩も五十肩も、どちらも同じ症状です。こんなことはない?朝、服に着替える時に肩が痛くて腕が上がらない。突然、肩周辺に強い痛みを感じる。実は、このような症状が、四十肩、五十肩のサインであることが多いです。肩に炎症を起こすようなことをしていないのに、もともと僅かな痛みがあり、それがだんだん痛くなってきた。そう言えば、私40歳だわ、なんて言うときには、四十肩、五十肩になりかけかもしれません。原因は何?明確な原因は解明されていません。考えられるのは、加齢に伴う肩関節付近の筋肉の低下、組織が固くなって行く、縮むなどの変化です。そして、生活習慣(慢性的な運動不足)、ストレス、ホルモンバランスなども要因だと考えられて...
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重曹って何?

重曹と書いて「じゅうそう」と読みます。スーパーへ買い物に行くと小麦粉やホットケーキミックスと同じ棚に並んでいるので、食材の一つだということはわかりますが、なんとなく手に取りづらい印象を受ける名前です。文字面だけ見ると、工場で使われる化学物質のようにも見えてきます。いったい重曹って何なのでしょう? なぜこんな重苦しい名前が付いているのでしょう?重曹は万能選手重曹は食品としてはあく抜きのために使われたり、ふくらし粉・ベーキングパウダーの代用としても使われます。口に入れても問題のない物質です。それと同時に、シンクやガス台の汚れ落としのためにも使われます。食用としても、洗剤としても大活躍の万能選手です。重曹の正体は炭酸水素ナトリウム。天然の無機質物質です。鉱山から産出される物質であり、ガラスを作る時の副産物としても精製されます。国産の重曹でAGC(旭硝子)製のものが目立つのもこのためです。体内にも重曹と同じ物質は存在しています。例えば、唾液の中にも炭酸水素ナトリウムが含まれています。だから、重曹は口に入れても安全なんですね。どうして「重曹」という名前なの?では、なぜわざわざ「重曹」なんて重苦し...
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釣果ゼロをボウズというのは何故?

釣りに行って全く魚が釣れない場合、「ボウズだったわ~」とよく言います。このボウズの由来は何なのでしょう?ボウズには諸説ありなぜボウズというのか?諸説ありますが、いくつかひろってみました。坊主には毛がないから坊主には「毛がない」=「食い気がない」と表したもの。食べられる魚の収穫がないからという意味です。殺生をしない仏教では殺生が禁じられています。仏に仕えるお坊さんももちろん殺生禁止。釣りに行っても生きている魚を釣り上げることができないことは、魚を殺さずに済んだ、という解釈です。殺生をしない=坊主、というわけです。儲けがない釣果がないということは、今日の「儲け」がない。「儲けがない」が「もう毛がない」となり、「毛がないのは坊主」という意味になったとする説です。ボウズの同義語で「オデコ」という表現もありますが、これも「毛がない=オデコ」になったと言われています。釣りの楽しみ方は人それぞれ同じ釣り好きでも、ベテランになると自分の狙った魚以外はカウントしないというこだわりを持つツワモノもいます。そんなツワモノの場合は、ボウズ=釣果ゼロではなく、自分が釣りたい魚を釣れない時だけボウズと表現すること...
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片栗粉とコーンスターチの違いは?

料理をする上で、とろみの代表と言えば片栗粉です。しかし、たまにその役目がコーンスターチになる場合があります。コーンスターチも片栗粉と同様とろみをつける事ができます。では、その違いは何なのでしょう?現在の片栗粉はジャガイモが原料片栗粉は、もともと日本の山野に自生する多年生草本のカタクリ(ユリ科)の根からとった良質なデンプンのことでした。それが同じデンプンということで、現在ではジャガイモを原料として作られたデンプンに「片栗粉」という名称が使われています。ですから、現在の片栗粉はじゃがいものデンプン質と覚えておくといいでしょう。英語でも「potato starch」と言います。starch はデンプンのことです。じゃがいもをスライスして、しばらく水に付けておくと、下に白い物質が沈殿します。これが、片栗粉です。コーンスターチはトウモロコシ一方、コーンスターチはトウモロコシのデンプン質です。英語では「corn starch」。コーン(トウモロコシ)のデンプン、そのままですね。トウモロコシなのにどうして黄色じゃないの?という声も聞こえそうですが、黄色いのはトウモロコシの皮。コーンスターチはトウモロ...
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お猪口(ちょこ)の由来は?

日本酒を飲む時に用いる小ぶりなお椀。最近は「ぐい飲み」という呼び方もありますが、おちょこという呼び方に親しみを持っている人も多いのでは?おちょこはお猪口とも書きますから、いのしし年の2019年にはピッタリですね。でも、お猪口って、猪の口と書きますが、猪の口ってお椀のような形をしているのでしょうか?形ではなく言葉の意味から修を飲むお椀とは関係なく、単に猪口と書いた時の読み方は「ちょく」です。「ちょく」の意味はちょっとしたもの、大した意味もないもの、小さな器というのが、語源です。猪の口は当て字と言われています。生意気という意味の「猪口才(ちょこざい)」という使い方もされます。時代劇で使われる「猪口才な奴め」というセリフでお馴染みですね。酢のものや和え物を入れる器実はこの器は、本膳料理で酢の物や和え物を入れていたとの説があります。お酒を入れて飲むようになったのは江戸時代からと言われています。本来、お酒はもっと口の広い盃を使っていました。それが、実用的なおかずの器である猪口で呑む習慣が付いたとのこと。戦のない平和な時代が続いた江戸の人々は、平穏な暮らしの中にちょっと変化をつけて、いつもと違う感...
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カトリックってどういう意味?

子供たちも恋人たちも、みんなが楽しみにしているクリスマス。そのクリスマスはキリスト教にまつわるお祭りとして知られていますが、キリスト教には歴史の授業で誰もが教わる「カトリックとプロテスタント」の二大流派が存在します。カトリックってどういう意味?プロテスタントは、宗教改革でローマ教会に「抵抗、抗議」して立ち上がった人たちの流れ、という意味で英語の「protest」にも通じる意味から来ているというのはなんとなくわかるのですが、では、「カトリック」の意味は?と問われると、何人の人が答えられるでしょうか?信仰にまつわる話は抜きにして、単純に言葉の由来が知りたくて調べてみました。正式名称は「ローマカトリック」カトリックの正式名称は、ローマカトリックです。ローマ教皇を頂点として世界最大12億人の信者が存在しています。英語表記では「catholic」なので、日本のメディアでは「カソリック」と書かれたり発音されたりすることもありますが、発音が違うだけで中身は同じです。ローマカトリックでは教会が最大の権限を持ち、階級組織が存在しています。教会の中ではもちろんのこと、信者の間でも厳しい規律が守られています...
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シーザーサラダ誕生に関するいくつかの謎

一昔前はレストランで食べるサラダといえば、ポテトサラダかシーフードサラダが定番でしたが、いまやどこへ行ってもサラダといえばシーザーサラダです。名前を口にするだけでリゾート気分なにしろ「シーザーサラダ」という言葉の響きからくるおしゃれ感がハンパありませんからね。シーザーサラダと発するだけで、近所のファミレスがあっという間に海辺のリゾートに早変わり!ってくらいのトロピカル効果満点です。何が入っているのか、ドレッシングの味付けがどんな具合なのかもいまいち定かでない人も中にはいるかもしれませんが、レストランでも居酒屋でもとりあえずシーザーサラダを注文しておけばOKでしょう、みたいな風潮すら感じられる今日この頃です。ちなみに、シーザー「ス」サラダではなく、シーザーサラダが正式(?)名称です。英語表記では「 Caesar Salad 」です。メキシコ生まれのアメリカ育ちシーザーサラダが誕生したのは1924年。7月14日と、日付まで特定されています。場所は、メキシコ北西部の都市ティファナのホテル「シーザー・パレス」。ティファナ(ティフアナと表記する場合もあり)は米国カリフォルニア州と国境を接する地域...