言葉 ペテン師と詐欺師に違いはあるの?
ペテンと詐欺、どちらも人を騙す行為ですが、詐欺の方は犯罪に直結するイメージなのに対して、ペテンはその言葉の響きからなんとなくほのぼのとした印象を受けます。両者の間に違いはあるのでしょうか?言葉の響きから来る印象の差は大きいどちらも騙すことには変わりがないので、実質的に違いはないと言ってしまえばそれまでですが、敢えて違いをあげるとすれば、字面からくる印象の違いが大きいといえるのではないでしょうか。詐欺師と書くと、文字通り、計画的に人を騙し欺いて財産をかすめ取っていくダークな世界の住人がイメージされます。結婚詐欺やオレオレ詐欺のように、行為そのものが悪意に満ちている場合に詐欺と表現するのがふさわしいように思えます。一方、ペテン師と書くと、なんとなくユーモラスな雰囲気を漂わせる親しみやすそうな人物に思えてきます。ペテンにかける、という表現からも、ペテン師は舌先三寸で相手を騙すけれど、騙された方も間が抜けている、騙された側が後で気づいて地団太踏んで悔しがる、そんな昔のコメディ映画のような牧歌的な空気が感じられます。ただ、前述の通り、どちらも人を騙す行為であるのは変わりがないので、どちらが良い悪...